<時間旅行>戦前日本の日記

<時間旅行>戦前日本の日記

昭和8

:秋の到来にセンチメンタルな気分になる男性。郵便局に勤務、保険の外交営業をしている。#戦前の日記 #1933年10月11日

1933年(昭和8年)10月11日 20代の男性。独身。東京市の郵便局に勤務しており、保険の外交営業をしている。夜学にも通っていたようだ。11月11日1月1日1月10日1月19日1月31日2月13日3月3日3月12日3月15日4月27日5月3日8月29日9月4日9月12日の日記と同一人物。diary2016-10-11


ーーーーー 散歩に出た。さびしき街。一しおさむさが身にしむ中秋の宵。夜店もまたさびしき姿で客を呼ぶ。すべてはさびしき秋、秋……。故郷の秋が思い出される。庭に咲く秋の色種。ススキの美しくもやさしき姿。真白なコスモスの花の咲きにおうアキの庭。 ーーーーー


戦前の日記を読んでいると、当時の人々は、現在よりも季節の移り変わりには非常に敏感になっているようだ。おそらく冷暖房が完備された場所も少なく、一般の家屋はいまほど密閉されておらず、食べ物なども旬の物を食べる機会が多かったため気温や天候の変化を肌で感じる機会が多かったのだろう。 そんなわけで、ご多分に漏れず、この日記の男性も、秋の到来にセンチメンタルな気分になってしまったようだ。


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立 2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される 2月 国際連盟が日本軍の満洲撤退勧告案を42対1で可決。松岡代表退場。 3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る 9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店

<時間旅行>戦前日本の日記
バックナンバー

その他のJAPAN CULTURE

ページトップアンカー