<時間旅行>戦前日本の日記

<時間旅行>戦前日本の日記

昭和8

:東京市の郵便局に勤務し、夜学にも通う20代の独身男性。#1933年3月15日 #戦前の日記

11月11日1月1日1月10日1月19日1月31日2月13日3月3日3月12日の日記と同一人物。独身。東京市の郵便局に勤務しており、保険の外交営業をしている。夜学にも通っていたようだ。diary2016.3.15


ーーーー 三月中半。小春日和の絶好の外勤日和だ。いよいよ春だ。春!! 進級卒業!! そして就職。若人たちの喜びのシーズン。ランチタイムに給る不平の集い。よくも毎日毎日こうして然し人間として……。 仁田安夫氏より便り。彼も中央大学の専門部を今年で卒業との知らせ。○(?)辰会の幹部たるN氏。今后大いに努力するとの誓言。相変わらずの筆法には姉も苦笑いした。 夜、兄たちは演説会に二人で出掛けた。久し振りで店番した。此れで仲々商売も面白い。又辛い事も有る。 ーーーー 


春を喜ぶ日記の主。文中の「小春日和」は旧暦の10月の呼称の一つで、秋から冬に向かうこの時期の春のように穏やかな陽気が続くことを指している。そのためこの使われ方は誤用である。現在でも多く見られるこの間違いは当時からあったようだ。 この年の3月3日には、東北地方に大地震が発生。マグニチュードはM8.1、死者3021名、不明43名、負傷968名という惨事となった。被害に遭った地域、大津波や火災など2011年の東日本大震災とあまりに似通った状況に驚かずにはいられない。彼はその日のことも日記に綴っている。→3月3日の日記


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立  2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される  2月 国際連盟が日本軍の満洲撤退勧告案を42対1で可決。松岡代表退場  3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る  9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店


 

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