<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和8

:東北地方にM8.1の大地震。東京市の郵便局に勤務し、保険の外交営業をしている20代の男性。1933年3月3日

11月11日1月1日1月10日1月19日1月31日2月13日の日記と同一人物。独身。夜学にも通っていたようだ。
diary2016.3.3


ーーーー 今暁二時三十二分東北関東に亘りて総統の大地震有り。真夜中の夢!破らる。 朝刊の報道によると福島の海沖金華山付近。三陸地方の被害甚大、死傷多数。ツナミにやられ、そして大火。飢えと寒さにおそわる人!人。伊豆の震災より以上の凄絶!! 三陸沿岸に生色なしのニュースの報せ。 非常時中に次ぐ非常時!!だ。正に国民三つの●(旧字のわざわい)来る。内に外に……日本はどうなる……?…… ヒナ祭りに喜ぶ東京の住民はハーピー(?)以上だ。努力そして勤勉で進む。重大な(旧字のわざわい)だ。 ーーーー 


東北地方に大地震。マグニチュードはM8.1、死者3021名、不明43名、負傷968名という惨事となった。被害に遭った地域、大津波や火災など2011年の東日本大震災とあまりに似通った状況に驚かずにはいられない。 日記中に三つの災いとは地震に加え、おそらく、この年の2月24日に国際連盟の会合で日本軍の満洲撤退勧告案が42対1で可決され、日本の代表者が開場から退席。その後の国連脱退に繋がる一件と、前年の上海事変から連なる中国での戦闘の激化していることなどを指しているのだろうか。
●昭和三陸地震(しょうわさんりくじしん): この日(昭和8年3月3日)午前2時30分48秒に、岩手県上閉伊郡釜石町(現・釜石市)の東方沖約 200キロ (北緯39度7.7分、東経145度7.0分)を震源として発生。気象庁の推定による地震の規模はM8.1。地殻変動によって発生した大津波が襲来し、被害は甚大となった。


【昭和8年の出来事】 1月 ヒトラーが独首相になりナチス政権樹立  2月 『蟹工船』の小林多喜二が特高警察により逮捕。拷問により殺される  2月 国際連盟が日本軍の満洲撤退勧告案を42対1で可決。松岡代表退場  3月 三陸地方大地震。津波により多くの被害が出る  9月 伊勢丹が神田から移転し新宿に出店

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