<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和5

:近衛歩兵師団第一連隊第七中隊に所属する20代の男性。入院中。#1930年10月20日 #戦前の日記

1930年(昭和5年)10月20日 20代の男性。独身。近衛歩兵師団第一連隊第七中隊に所属している。。11月14日4月2日5月20日6月9日8月30日9月16日9月21日10月16日の日記と同じ人物。
diary2016-10-20


ーーーーー 午前中ハ相変ラズ静カニ寝台ニ付イテ居ル。午後ニハ雨ナノデ屋上ヘナゾイケナイカラ小林君ノ所ヘ一寸遊ビニ行ク。彼ハ右足ガ化膿シタトカデ又手術シテ当分ハ動クコトガ出来ナクナッタナンテコボシテ居タッケ。午後ニ今津軍医殿ノ診断アル。最早スッカリ全快シタト思ウカラ隊ヘ帰シテ頂ク様ニ乞ウト、並食ニシテ一寸様子ヲ見タラ一旦退院サセテ呉レルト云ワレタノデ飛ビ上ガル程喜ブ。最早ヤ、本当ニ数日ニシテコンナ退屈ナ病院生活ヲ佐様奈良シテ愉快ナ兵営ニテ多クノ強ハ者ト語リツツ男性的ナ演習モ出来ソシテ兵隊ラシイ快活ナル生活ヘト還ルコトヲ思ウト嬉シクテタマラナイ……。然シ長ラク病院生活ヲシテ居タ此ノ体デモ隊ヘ帰ッテ演習ナゾシテモ本当ニ何トモナイデアロウカ? ト何トナク心ノ奥ニハ自分ノ真ノ健康ガ危バマレル様ナ気ガシテナラナイ。ケレド最早屹度《きっと》大丈夫ナノニ相違ナイ。一日モ早ク還ッテ思ウ存分跳ネ回ルコトノ出来得ル、快活ナル自分ノ元ニ復スルヲ想ウト無限ニ嬉シクテタマラナイ。遂ニ病モ征服シ得ルト云ウ自信ノ誇ラシサガ心ノ中カラ浮キ立ッテ来ル。体重遥カニ増ス。七三.二〇〇瓩《キログラム》トナル。 ーーーーー


いよいよ退院許可が出て大喜びする男性。本当に病気が治ったのか少し不安に感じつつも、兵営に戻る日ことを非常に楽しみにしている様子が伝わってくるようだ。


【昭和5年の出来事】 1月 鉄道省が全線でメートル法実施 1月 ロンドン海軍軍縮会議 4月 上野駅に東洋初となる地下街の【地下鉄ストア】がオープン 5月 川崎武装メーデー事件 9月 浅間山爆発 11月 伊豆地方大地震

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