<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和3

: 戦前のエリート養成校の受験に失敗し落胆する18歳~20歳くらいの男性。 #1928年3月21日 #戦前の日記

東京都在住。福島県出身。
diary2016.3.21


ーーーー 退屈な日だ。皆がもうかえって行くのがひどくわびしい。鈴本は午後体格検査医に行く。帰ってきた時、口答試験はどんなだ聞いたら大したことはない由。 愈々今宵一晩で会津へかえれるのだ。 滑ったと言う事はそれほど悲観してないけれども来年はとても受けられないのだから「高校へは遂に上がれなかった男」と言う事が心を暗くさせる、来年又やると言う様な元気が出るだろうかと思っていたが今では来年だってやる元気はあるのだ。今年の失敗は全く実力の足らぬ事のみに起因していて居るものだとは思わない。皮肉な運命のめぐり合わせなのだ。それだけにあきらめると言う事はむづかしい。同情を得ようとも思わないがさて冷ややかに見られる事も好ましくはないものだ。 夕飯後、麻布中学の高田政路と金さんと鈴本と四人して東一番町に活動を見に行く。殊更に面白いとは思われなかった。 ーーーー


受験シーズンも佳境に入り結果が出始める事記。日記の主はナンバースクール(旧制高等学校のなかで、数字を冠した学校群、一高から八高まである)を受験したが、落ちてしまったようだ。 このナンバースクールは戦前のエリート養成校で、卒業をしたならばほぼ帝国大学に入学する事が可能だった。そのため受験戦争は非常に苛烈で、その競争率は10倍から20倍もあった。


【昭和3年主な出来事】 1月 大相撲ラジオ実況放送開始  5月 済南事件。日本軍が山東省済南で国民政府軍と衝突  6月 張作霖爆殺事件  8月 パリ不戦条約調印  10月 蒋介石が国民政府首席となる  11月 昭和天皇の即位の礼

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