<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和1

年:東京で浪人生活をスタートした医大を目指す旧制中学の5年生で16歳の少年。#戦前の日記 #1937年9月17日

1937年(昭和12年)9月17日 旧制中学を卒業した16歳の少年。埼玉県在住。現在は医大の予科を目指し浪人中。1月14日2月18日3月5日3月17日3月28日4月1日4月6日4月9日4月17日5月14日6月1日7月2日7月11日8月15日8月25日9月10日の日記と同じ人物。
diary2016-9-17


ーーーーー 愈々本日カラ全関東ニ亘ル大範囲ヲ中心、東京市ヲ核心トシテノ本格的ナ防空演習デアル。尚本日ハ午前六時三十分起床、洗面、朝食ノ後勉強午後ハ十二時ヨリ二時マデ平川数学、二時ヨリ三時半マデ倉島数学三時四十分ヨリ五時マデ三木英語デアッタ。本日ハ割合愉快ナ一日デアッタ。タダ目ガ少シ悪カッタノハ残念。又本日午後三時防空令下リ十九日午前マデ続行サレル。銃後ノ守リハ確固タラシメ以テ第一線皇軍将士ヲ安ジサセン。支那全二亘ル戦波益々○(?)展。皇軍ノ意気頗ルニ上ル。本日ノ支出五銭(入浴費)也。 ーーーーーー


日記には広範囲の防空演習がなされたとある。実はこの年の10月1日には、「防空法」という法律が制定された。この法律は、航空機の来襲によって生じた被害を最小限に食い止めることを目指した法律で、民間の態勢で、灯火管制、消防、防毒、避難および救護、監視、警報などを迅速に行わせること、そのために道府県に防空計画を樹立させ、態勢を整えさせることを目指した法律であった。しかし、この法律は市民に、義務を負わせることで、空襲時に避難を禁止し、市民は『御国のために命を捨てて消火せよ』と強制することになり、結果として多くの死者を生むこととなった。 この日、行われた防空演習は法律が施行される前に、その内容を周知するためのものだったのだろう。 ※この日記は昭和11年用の日記帳に書いているが、内容は昭和12年のもの。


【昭和12年の出来事】 1月 スペイン内戦: 4月 東京・札幌間に定期航空路開設 5月 パリ万国博覧会開幕 7月 通州事件。中国北部で日本軍留守部隊や日本人居留民が虐殺される 8月 上海で海軍陸戦隊と中国軍が交戦。第二次上海事変勃発 9月 蒋介石が中国共産党を承認し第二次国共合作が成立 11月 日独伊防共協定成立 12月 日本軍が南京を占領

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