<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和1

年: 診療所で看護婦をしている10代後半の未婚女性。1936年2月29日

11月10日1月27日2月23日2月24日と同じ人物。
diary2016.2.29


ーーーーー 去る二十六日帝都に一大襲げき。驚かざるを得ません。そんなに国内が乱れて居るなんて不景気に拠るようじゃないかしら。なんだか心配でならない。今日のお昼頃聞いた唯詳細な理由もわからずぼう然として居るばかりです。西園寺公は無事との事安心しました。あんなに偉い人間になると殺されるのか家族の方々も十分心得ている事でしょうね。正に二二六事件ですね。五一五より尚一層大きい事件でしょう。 ーーーーー


普段は恋愛や仕事の事ばかり書いているが、この日はさすがに二二六事件のこと。「理由もわからずぼう然として居る」というのは政治などに普段興味のない一般女性たちの意見はこんな感じだったのだろう。文中の「西園寺公」とは元老として政界に大きな力を持っていた西園寺公望のこと。「五一五」とは、昭和7年5月15日に武装した海軍の青年将校たちが総理大臣官邸に乱入し、内閣総理大臣犬養毅を殺害した事件のこと。


【昭和11年の出来事】 1月 日本がロンドン海軍軍縮会議から脱退  2月 全日本職業野球聯盟設立  2月 二・二六事件勃発し東京市に戒厳令布告(7月まで)  5月 阿部定事件  8月 ベルリンオリンピック開幕  9月 ソ連にてスターリンの粛清が始まる

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