<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和1

年: 新潟県のおそらく裕福な家庭の娘だと思われる10代の女性。#1936年3月26日 #戦前の日記

新潟県に在住。おそらく裕福な家庭の娘だと思われる。11月26日2月26日の女性と同じ人物。
diary2016.3.26


ーーーー 二・二六事件から、もう一月たってしまった。早いものだ。 午前中に割烹着を縫い上げてしまってから英語を見る。午後きっちゃんがカルメを焼いているので私も一つ二つやって見様(みよう・ママ)とおもって焼いていたらお客様があったりしてとろとろ下で温くしてしまって勉強は何にも出来なかった。四時近く大崎さんが買物にいらしたので此の間小谷さんから手紙が来た事を話したら見せれとの事。持ってきたら早々帰らなければならないので借りていってよいかとの事。おやおやおやと思って些か驚かされた。意外にご執心らしい。そのくせに変な所で意地を張るのでついこちらもしゃくにさわってしまう。 ○○○(?)が来て居ってお夕飯を呼ばれたが○(?)又私がいいというので相手に出掛ける。刻に早々と寝たので直に帰ってくる。 ーーーー


二二六事件から一カ月。東京ではまだ戒厳令が続いている時期ではあるが、地方に住んでいる彼女たちはすでに日常に戻っているようだ。文中に出てくる「カルメ」とはカルメラ焼きのことだろう。カルメ焼きやカルメラ焼きと呼ばれる駄菓子のことだろう。戦前の料理雑誌などにもよく紹介されている水・砂糖・重曹で作るサクサクとした食感の菓子で、現在でも祭りの縁日などでみることができる。


【昭和11年の出来事】 1月 日本がロンドン海軍軍縮会議から脱退  2月 全日本職業野球聯盟設立  2月 二・二六事件勃発し東京市に戒厳令布告(7月まで)  5月 阿部定事件  8月 ベルリンオリンピック開幕  9月 ソ連にてスターリンの粛清が始まる

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