<時間旅行>戦前日本の日記

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昭和1

年:友人の突然の死に驚く、診療所で看護士をしている女性。#戦前の日記 #1936年11月14日

1936年(昭和11年)11月14日 10代後半の未婚女性。診療所で看護婦をしている。11月10日1月27日2月23日2月24日2月29日4月25日6月5日10月19日と同じ人物。diary801


ーーーーーー 階下から名を呼ぶ声に何事ならずと行きたればすは如何に門脇さんの死を知らせにわざわざ来て下さった給木さんでした。驚くも驚かないもありません。悪い通知もなく突然そんなことを言われても如何にせん術もなし。それかた行くのも良いが、唯徒に友の死を○○○○(?)のみを思い自分も何時かはそんな風にならなければいかないことを思いなんだか悲しさ一層増すのみにて行くのも躊躇された。明日行く事に決心す。此の間保利さん亡くなられ今又門脇さんの死を聞いてはなんだか自分も連れ出される様な気がして些か気味悪く感ずる。 でもお二人共お可愛想になんと云ってお○○(?)をお慰めして良いか私にはわからなくなりました。木の葉と共に散りゆく貴方はむしろ幸福なのかもしれません。でも果敢ない命なのね。人間なんてみんなそんな者なのかもしれません。私、全く嫌になりました。 生きて居てもなんだかさっぱり私には不甲斐なき事ばかりですの。謹みて哀悼の言葉を贈ります。 ーーーー


友人の突然の死に驚く女性。 厚生省の資料より当時の平均寿命を調べて見ると昭和10年~11年の調査では男性が46.92歳、女性が49.63歳となっている。 もちろん、この数値はほとんどの人が50歳で死ぬ、というわけではない。これはあくまでも平均値であり、当時は子供の死亡率が非常に高かった時代だったために平均寿命がこの数値になっているというわけだ。 しかし、日記の女性は看護師であり、普通の人よりも死を意識する機会は多かっただろう。 命のはかなさに思いを馳せ少しばかり厭世的になってしまっているようだ。


【昭和11年の出来事】 1月 日本がロンドン海軍軍縮会議から脱退 2月 全日本職業野球聯盟設立 2月 二・二六事件勃発し東京市に戒厳令布告(7月まで) 5月 阿部定事件 8月 ベルリンオリンピック開幕 9月 ソ連にてスターリンの粛清が始まる

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