<時間旅行>戦前日本の日記

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明治4

年2月17日:電話が開通して家中大騒ぎ。20代の雑貨屋を営む男性。1912年 (明治45年/1月1日ー7月30日 大正元年/7月30日ー12月31日)


diary2016.2.17


ーーーー 曇天無風ナリ。旧暦ノ大晦日ナルモサ(?)ル気配モ見エズ。サ(?)レド村人共ハ買物ニ来ル人多クフゴ荷イタル人々キテ裏向苦持チ行ク人ヲ○(?)受レド掛取ル者ハ僅少ナリ。 明○中ハ時休日を利用シテ夕刻帰省ス。 架設中ナリシ電話本日○(?)ボ出来シ。通信スルモ皆始メテノ事故(ことゆえ)家中大サワギ。 ーーーー


この日記が書かれた約40年前の明治6年(1873年)に日本はこれまで使われていた太陰太陽暦が廃止され、現在の太陽暦に改暦された。しかし、官暦(政府の公式の暦)にも明治42年まで旧暦の日付が併記されているなど、人々の間では旧暦を生活の暦としている人も多かった。日記が書かれた日は旧暦の大晦日だったようで、商売も繁盛したようだ。 この日はさらに電話が開通して家中大騒ぎとの記述も見られる。ちなみに日本で電話が開通したのは明治23年で、まずは東京ー横浜で営業が始まった。明治32年にやっと東京から大阪までの電話が繋がれ、翌33年には新橋駅と上野駅公衆電話が登場。明治43年には全国加入者数が10万を突破し大正12年(1923年)には加入者数は40万を越えたという。この日記が書かれた頃は、まさに電話が一般的普及しだした時期だったのだ。


【明治45年/大正元年の出来事】 1月 孫文が南京で中華民国の成立を宣言し、臨時大総統に就任  2月 愛新覚羅溥儀が清朝皇帝を退位し清が滅亡する  3月 尾崎行雄東京市長がワシントン市に三千本の桜の樹を贈る  4月 タイタニック号が沈没  7月 明治天皇が崩御し元号が明治から大正に改元  9月 明治天皇大喪が青山練兵場で行われる。乃木希典が殉死

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