延岡テロワール(5) 気軽に。くつろぐ。「かくれ処キッチン ふかみ」

取材・高山コジロー

 

 

 延岡駅から車で6、7分ほど。南町の繁華街、飲食店が入るビルの1階の奥まったところにある「かくれ処キッチン ふかみ」を訪れる。入り口に掲げられる「気軽に。くつろぐ。」看板が印象的だ。

 店内に入ると正面のカウンター席が4席。左手に座敷があり、右手にはテーブル席。20人ほど入れるお店だ。

 

 宮崎市内の居酒屋で働いたのち、延岡に戻り居酒屋で8年ほど働き独立する。2018年にオープンしてもうすぐ2年目。若き店主の深見政男さんにお話を伺った。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
話の節々に延岡愛がにじみ出る店主の深見政男さん。

 

 

 「生まれ育った延岡が好きで、地元で店をやりたかったんです。お客さんが気軽に、くつろげる店をやりたいと思い始めたんです」。

 オープン当初は延岡の食材を使うとか、特に意識してなかったという。

 「いざ店を始めてみて、延岡の恵まれた食材の素晴らしさに気づきました(笑)。魚はもちろんですが、野菜、肉。自然薯、たらの芽、野蒜などの山の幸も豊富ですね」。

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
オープン前の店内には、地元産の新鮮な食材が並んでいた。

 

 ランチは若いお客さんが多く、夜は50代60代が多いという。お酒は宮崎県産の芋焼酎が一番人気で、刺身をメインとした魚料理の注文が多いという。

 

 「やはり魚に一番力を入れてます。魚は信頼している魚屋さんから仕入れ、すべて延岡産です。海の天候が悪くて魚の数が少なかったようですが、今日もすべて延岡で揚がった新鮮な魚を仕入れてます」。

 クロムツ、カマス、アジの刺身をいただく。どれも新鮮で脂が乗っている。東京では味わえない美味さだ。珍しいアジの白子は濃厚で旨みたっぷり。大振りで新鮮なアジでしか出せない逸品だ。メヒカリ、カマスの唐揚げどれも旨い。

 

魚ばかりでない。延岡発祥のチキン南蛮は深見さん自信の一品。

 「もも肉を使い、手作りの南蛮酢とたっぷりのタルタルソースを合わせています。正直旨いですよ(笑)」。ジューシーに揚げたもも肉に南蛮酢とタルタルのバランスがよく素晴らしかった。

 

IMG_8009SSS地魚のお造り(左)、メヒカリの唐揚げ(中)、チキン南蛮(左)。

 

 2月7、8、9日に開催された「のべおかタパス食べ歩き2020」。気軽に小皿料理を楽しめるイベントには、「宮崎牛すじの煮込み」「北方産自然薯のきのこ餡かけ」「宮崎名物レタス巻き」の3品で参加した深見さんは、2月の延岡市が提言する「東九州バスク化構想」のイベントでは「北方産自然薯のとろろと真鯛の炙り」を披露するという。真鯛は島浦島の結城水産から提供される。若き料理人による延岡の海の幸と山の幸のコラボが楽しみだ。

 

 「延岡の食材の素晴らしさを伝えたいです」という深見さん。

 当日の料理は、山本益博さんの連載「夫婦で行く1泊2食の旅#53(番外編)」でご覧いただけます。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 

■かくれ処キッチン ふかみ

 

住所/宮崎県延岡市南町1-2-10

問い合わせ/0982-26-2136

営業時間/11:30~13:00 17:30~22:30 定休日/日曜日