宮崎県諸塚村への旅

編集TAです。少し遅めの夏休みで、宮崎県の諸塚村に行ってきました。ダイジェストですが、旅レポートをお届けします。

まずは、東京から諸塚村への道のりを紹介。羽田から空路で宮崎入り、宮崎ブーゲンビリア空港に隣接している宮崎空港駅から列車で日向市に向かいます。

 

ta01IMG_2360

JR九州の列車はどれも個性的でスタイリッシュ。特急にちりんはグレーの外観に、モノトーンの内装で落ち着いた雰囲気

 

ta02IMG_2374

日向市駅の駅舎は見事な木造り

 

空港駅から特急にちりんだと約55分、普通列車だと約1時間20分で日向市駅到着。駅近くの停留所から、路線バスに乗っていよいよ諸塚村へ。バスは耳川沿いの道を、山地へと進んでいきます。

 

ta03IMG_2391

バスは耳川に沿った国道を走っていきます。バスの本数はとても少ないので、宮崎交通のHPで路線と時刻表を事前にチェック

 

バスに揺られること約80分、ついに諸塚村に到着!(ちなみに、自家用車だと日向市駅から約1時間ほど)見渡す限り山、森……その景観に圧倒されます。村の面積約19000ヘクタールのうち95%が森林で、広大な森林の中に集落が点在。森林を大切にし、森林管理や林業経営が高水準にあるということで、世界的な制度「FSC森林認証」を村全体で取得しています。植樹された針葉樹と広葉樹、天然の森林がパッチワークのようになっている「モザイク林相」が特徴だそう。また、昨2015年、諸塚村を含むこの地域3町2村は世界農業遺産に認定されています。

 

ta03_2IMG_2450

東臼杵郡諸塚村(ひがしうすきぐんもろつかそん)。88の集落があり、人口は約1700人。1000メートル級の山に囲まれ、村名にもなっている諸塚山は標高1342メートル。幻想的な景色に「九州のマチュピチュ」と称されることにも納得

 

ta03_3IMG_2417

宿泊施設のそばから見た景色。山間に家や畑が見えます

 

今回お世話になったのは、村の中心部から車で山道を10分ほど上ったところにある、古民家を活かした宿泊施設『桜のつぼね』。玄関を開けると土間、その奥に囲炉裏も。食事はキッチンで自炊、田舎で暮らすように滞在が楽しめます。

 

ta04IMG_2414

宿泊した『桜のつぼね』。諸塚村にはこういった「森の古民家」施設が6棟、さらに標高800メートルの山中にある「池の窪グリーンパーク」にはログハウスが7棟、キャンプ場もあって、観光シーズンは多いに賑わうそう。グリーンツーリズム、エコツアーなども開催されています

 

ta05IMG_2411

居間から玄関を見たところ。囲炉裏に土間、土間の左側に宿泊客用の和室が二間。右側には広いキッチンがあり、冷蔵庫や調理器具、食器も完備されています。

 

さて、あとはのんびり村暮らし。まずは夕飯の支度です。ここに来る前に、村中心部のスーパーや商店であらかじめ食材や飲み物、お酒をまとめて買い出ししておきました。食材は諸塚名産の椎茸、採れたての野菜メインに、宿でおすそ分けいただいた猪肉や山女など。天気次第で外でBBQもよし、囲炉裏で煮炊きするのもよし。

こんな感じで滞在中は朝昼晩と料理して、近所を散歩したり、村内を案内してもらったりして過ごします。

 

ta07IMG_2412

村の小さな蔵元、川崎醸造場の米焼酎『園の露』。村以外ではなかなか飲めないレアなお酒だそう

 

ta08IMG_2407

囲炉裏を囲んで、村の人たちと飲み会。ご近所からおすそ分けで、野菜のほか、栗ごはんやブルーベリーなどもいただきました

 

ta08_2IMG_2401

炭を熾して、囲炉裏で猪鍋を温め中

 

ta08_3IMG_2404

作ってきていただいた、みょうがとハスがらとジャコの和え物、柑橘系でさっぱり

 

ta09_IMG_2489

宿の敷地の八重桜。春には近隣の人たちが集まってお花見をするそう

 

ta09_2IMG_2399

お茶も村の特産品。今は使われていないけれど、茶葉を蒸し煎りするための窯が敷地の小屋にもありました

 

ta10IMG_2421

客間の和室から見た風景。自然に囲まれているので、当然虫もいっぱい。蚊に刺されないように蚊取り線香を炊いて、網戸越しにぼーっと外を眺めるのが気に入りました

 

翌日、村に暮らす知人に車で村内を案内してもらいました。林道の脇に積まれた木々は椎茸の原木。村の特産物の椎茸は原木栽培といって、村で育った原木で栽培されて管理されているそう。小さな木箱はミツバチの蜜を採集用。山の上のほうにある「柳の越園芸団地」(通称・ハウス団地)も見学しました。

 

ta11IMG_2454

ほうれんそうのハウス

 

ta11_2IMG_2460

ミニトマトは選別中

 

ta12IMG_2457

スイートピーのハウス。こちらは冬のシーズンに向けて苗を植える準備中

 

この日の晩御飯はきゅうりとみょうがの和え物、ほうれんそうのおひたし、かぼちゃサラダ、ミニトマトとオクラのサラダ、ゴーヤの炒め物、冷奴、マクワリなど。写真にはないけれど、飯盒でご飯も炊きました。

 

ta13MG_2432

採れたてのみょうが、こんなにたくさん!

 

ta14_IMG_2476

野菜も豆腐も麦味噌も諸塚産、美味しい!

 

翌日、あっというまに滞在最終日。荷物をまとめてから、再び車で村内を案内してもらいました。

諸塚村の集落には、神話と土地の神々の信仰に根付いた神楽の舞いを奉納する伝統的な神事が残っています。神楽面をつけて夜通し神楽を舞うという諸塚の夜神楽。冬の時期に行われるそうで、いつか見に来る機会があればと思います。諸塚神楽と村の暮らしについては、観光協会のパンフレットのほか、書籍『百彩の森から 諸塚の神楽と人々の暮らし』(文・高見乾司、写真・狩集武志、発売・鉱脈社)に詳しく紹介されていますので、興味ある方はぜひ。

 

ta15IMG_2491

巨岩の上に大明神を祀った立岩大明神。秋の大祭には御神幸祭の御旅所として神楽も奉納される

 

この一帯を流れる耳川。諸塚には水力発電のダムがあります。近づいてダムを見ることはできなかったけれど、ダム湖に映る山と森と空が静謐で美しかったです。

 

ta16IMG_2499

九州電力の諸塚ダム

 

最後にここぞ諸塚という場所、木材加工センターを特別に見学させてもらいました。次々と運ばれて加工されていく木材、周囲を囲む山の木々の濃い緑、夏の終わりの青空……力強くダイナミックな記憶に残る風景でした。

 

ta17IMG_2503

耳川広域森林組合諸塚加工センター

 

『エコミュージアム諸塚 しいたけの館21』には諸塚村の資料展示のほか、観光情報や神楽、移住など様々なパンフレットが置いてあります。ここで、椎茸レシピのパンフレットをゲット。

そして、帰る前に村の中心部にある特産品販売所『もろっこはうす』でお土産を品定め。店内には世界基準のCoC認証を取得しているという諸塚産の乾椎茸をはじめ、椎茸加工品、地元の麦味噌、米や雑穀、野菜、グッズなども置いてあります。ちなみに村の珍しい焼酎は近くの酒店で購入できます。

 

ta18IMG_2549

乾椎茸のどんこと香信、椎茸の開き方が違うのだそう。しいたけ味噌、とうきびなども土産に買いました

 

 

旅のおまけ。宮崎ブーゲンビリア空港の屋上展望デッキは、滑走路が近くて楽しい! 一画には航空機も展示されています。

 

ta19IMG_2526

宮崎空港屋上のエアプレインパーク。展示されているのは航空大学校の引退した訓練機

 

今回旅した諸塚村の観光情報などはこちら↓のサイトで。

*諸塚村観光協会(諸塚しいたけの館21内) http://www.morotsuka-tourism.jp/

*諸塚村特産品販売所 もろっこはうす http://www.morokkohouse.jp/

 

*『百彩の森から 諸塚の神楽と人々の暮らし』(鉱脈社/本体3800円+税)

『百彩の森から 諸塚の神楽と人々の暮らし』(文・高見乾司、写真・狩集武志)は、諸塚神楽についての詳細記事、神楽と村の自然、人々の営みを記録した写真などが豊富に掲載された貴重な1冊。鉱脈社より発売中。購入方法は、下記の観光協会のURLより書籍「百彩の森から購入希望」で送信してください。

http://www.morotsuka-tourism.jp/inquiry.php

 

ta_21