<時間旅行>戦前日本の日記

<時間旅行>戦前日本の日記

大正8

:11歳の少年の日記。1919年12月8日

岐阜県在住。学校指定の日誌に書かれている。
12譛・譌・152


ーーーー ドンヨリ曇ツタ初冬ノ空ハ急ニ時雨を催シタ。僕ハ日誌ノ絵ヲ工夫シタ。 午後一時頃昼食ヲスマシマモナク武徳殿ニ行ッタ。 撃剣ヲスマシテ内ヘ帰ヘッタ。電灯ハ早ヤトボツテ居タ日ハ短ジカクナツタノデアル。 夕食ヲスマシテ後裏ニ出タ天ニハ無数ノ星ガカゞヤイテイルガ時雨ノ雲ハイツ飛ンデ来テ雨ヲ降ラスカモ計リガタイ。全盛をフルツタアノ独逸帝国モ今ハホトンド共和国ノ運命ニナツタ。 アヽ!コトハザニモ「一寸サキハヤミノ世デアル」ト言ハレテヰル。後日誌ヲ書イタ。 ーーーー


12譛・譌・151日記の主の少年は日々を記した文章と共に、様々なイラストも描いている。この日描かれているのは天使とカ イゼル。このカイゼルというのはドイツ皇帝のヴィルヘルム2世だろう。彼は第一次世界大戦で敗れドイツ最後の皇帝となったのと、その特徴あるひげにより・カイゼル髭・の語源となったことでも知られている。


【大正8年 主な出来事】 1月 白ロシア・ソビエト社会主義共和国樹立  3月 中央線の万世橋~東京駅間が開通  4月 ガンジー、非暴力抵抗運動を開始  6月 第一次世界大戦の戦後処理として1月より開かれていたパリ講和会議開催にてヴェルサイユ条約締結。  8月 デパートの高島屋、松屋、白木屋が開業  10月 米議会が「禁酒法」を可決

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