<時間旅行>戦前日本の日記

<時間旅行>戦前日本の日記

大正1

年: 関西に住む25歳の女性。   1924年12月13日

肺病を病んで入退院を繰り返している。この日は病院に入院している。彼女は読書好きで日々様々な本を読んでいる。IMG_20151214_0002


ーーーー 野村先生が「ゆうべは熱出ませんでしたね」と言われる。「一日はだめ○(?)出ますの」と私は言う。「ジャ今夜は出るのですか。出ないようにしなきゃいけませんね」とお笑いなさる。 私の読んでいる源氏物語のページを一寸ひっくりかえしてながめて「これ面白いでしょ。僕も以前読みました。短くちぢめたのを」と仰る。 件の如く毎朝看護婦さんに喉へ薬を塗ってもらう。 ーーーー


IMG_20151214_0001大正9年に行なわれた第1回国勢調査によれば、当時の平均初婚年齢は男性が25.0歳、女性が21.2歳とのことだ。日記の主の女性は25歳で適齢期を少し過ぎたくらいだが、しかし病気のためになかなか見合いなどができなかったのだろう。当時は肺病、いわゆる結核は不治の病であり、治療法は空気の良い場所での静養くらいしかなかった。結核が死に至る病で亡くなったのは、戦後、抗生物質が容易に手に入るようになってからなのだ。


【大正13年の出来事】 1月 皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)と良子女王(後の香淳皇后)ご成婚  3月 谷崎潤一郎『痴人の愛』連載開始  5月 アメリカで排日条項を含む移民法が成立。日本人の移民が全面禁止される  8月 甲子園球場落成  12月 銀座松坂屋オープン

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