<時間旅行>戦前日本の日記

<時間旅行>戦前日本の日記

大正1

年: 病気療養中の10代少年の日記。千葉県の千葉郡に在住。#1924年4月12日 #戦前の日記

diary2016.4.12


ーーーー 昼食に肉をだして鳥肉だと云って私に食わせ様としたが、犬の憎らしいので食べなかったら母がとうとう白状してしまった。其(そ)してカニを二匹呉れた。大きな石ガニを。食後、寝ながら食べた。 婦女界の四月号を読んでいたが英一が学校からすいとり紙を貰って来た。例の大日本雄弁会の広告だ。 実に広告がうまいと何時も感心する。其のすいとり紙には広告問(ママ)句と懸賞課題が印刷してある。で懸賞を三枚出した。ふくちゃんが其の時帰ってきた。蓄音機針とキネマ雑誌を買ってきた。 ーーーー


この少年は長患いのため自宅で療養している。この日は母親が、ーーきっと彼に精を付けさせようと思ったのだろうーー犬肉を鳥と偽って食事に出したのだが、少年にはバレてしまいうまくいかなかったようだ。この少年の日常は、家で本や雑誌を呼んでいる事が多い。この日記には様々な雑誌などの名前がでてくる。ちなみに『婦女界』というのは戦前に創刊された婦人雑誌だ。そして大日本雄弁会というのは現在の講談社のことである。


【大正13年の出来事】 1月 皇太子裕仁親王(後の昭和天皇)と良子女王(後の香淳皇后)ご成婚  3月 谷崎潤一郎『痴人の愛』連載開始  5月 アメリカで排日条項を含む移民法が成立。日本人の移民が全面禁止される  8月 甲子園球場落成  12月 銀座松坂屋オープン

<時間旅行>戦前日本の日記
バックナンバー

その他のJAPAN CULTURE

ページトップアンカー