<時間旅行>戦前日本の日記

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​大正

年:陸軍歩兵第9連隊第11中隊に所属する兵隊。1913年1月28日

陸軍常備団隊配備表によれば大阪に駐屯していたようだ。まだ兵隊になってそれほど時間の経っていないところから年齢は10代後半くらいだろうか。 diary2016.1.28


ーーーー 午前八時第一班ニテ最上少尉殿ヨリ輜重兵ノ性能を習ウ。一、弾丸薬糧食衛生材料其他百般ノ軍需品ヲ運搬ニ任ス、戦闘ニ参加セザルモ必要欠クベカラズ兵種ナリ。午前九時ヨリ舎前ニテ廻右復習立射膝射ノ発進擔(担)銃を習ウモ午後一時ヨリ作業場ニテ伏射勢立射ヲ習イ終ワリ又歩哨動作報告法散兵動作地物ノ利用斥候長 斥候動作即チ長ノ記号ニ進ミ止マレを習ウ。練兵場ニ帰リ樹木ノ利用法ヲ習ウ。其木ニ依テ自分ノ姿勢ヲ異ニス。午後六時三十分ヨリ第二班ニテ最上少尉殿ヨリ勲章ノ復習シ次ニ斥候ニ付テ斥候ハ第一、我軍ヲ先ニ見ル事。昼間ハ其ノ地形ニ依リテ異ニス夜間ハ其長ノ指揮ノ便利ナル間格(間隔?)ニテ進ムナリ。終リ ーーーー


この時期の日本は1905年(明治38年)に終わった日露戦争の記憶もいまだ生々しく、世界的には1914年(大正3年)からの第一次世界大戦に向かっている時期だった。日本でも積極的に軍備の増強を計り、兵員の教育に力を入れていた。日記の主はそんな当時の兵卒であり、日々軍人としての教育が行われている。


【大正2年の出来事】 2月 尾崎行雄が政府弾劾演説を行うなど第護憲運動が活発となる  2月 3次桂内閣総辞職し、いわゆる大正政変が起こる  5月 バルカン同盟諸国とオスマン帝国との間でロンドン条約締結され第1次バルカン戦争が終結  6月 第2次バルカン戦争勃発  10月 日本政府が中華民国を承認  11月 最後の征夷大将軍、徳川慶喜が死去

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